お礼状の書き方にもマナーとルールがあります。
ここではお礼状の書き方と例文を紹介します。例文作成の際に参考にしてください。
お礼状をはじめとした手紙の良さ/悪さについて考えてみると。
電話に比べて
⇒作成するのに時間や書き方の手間がかかる
といった点があげられます。
電話は携帯電話も含めて、「人同士が通じ合う」のに欠かせないものですが、
それは時間的な余裕がないときに行われる意思疎通でもあります。
一方手紙のよい点。
⇒日にちや場所などの大切な事柄を確実に伝えることができる点。
↑が上げられます。
自分の気持ちやことがらの描写についても整理して書いてゆくことができるので、
記録するのにも向いています。
「書き直すことができる」という点も手紙のよい点といえるでしょう。
感情に任せてよくない言葉を発する危険もなく、
お礼状もよく読みなおして修正/加筆してゆくことができます。
人間が作成したものを人間が読むに当たって、
そこにコミュニケーションが生じます。
仕事に際しても手紙の封書を使用する価値は十分にあると思われます。
手紙は保存しておくことで、より重要な事柄の記録となり得ます。
手紙の書き方。
まずは礼状について述べてみますね。
礼状の書き方は色々あるのですが、まずは
●ありがとうという感謝の気持ち
を表しますから、礼状の書式にしっかり沿って
手紙を書いてゆきます。
何か親切にしてもらった際にも、
「いついつのご厚意ありがとうございました」
と明記すると良いでしょう。
●大げさな表現よりも具体的に事実を挙げる
そのことに対して「自分はどう思ったか」を素直に書くと良い礼状となり、
読み手も読みやすいですね。
快気祝いのお礼状。
本当であれば、
・入院中にお世話になった人
・心配してくださった人たち
そうした方全員に送るものですが、
お見舞いを贈って貰ったお返しに快気祝いの礼状を作成することが通例です。
快気祝いの礼状を送る場合。
病気が治り退院の準備や手続き、
床上げなんかが終わってからできるだけ早く、
10日以内には送り先に届くようにするといいですね。
送り先としてはまずお見舞いを贈ってくださった人に。
続いてお見舞いに来てくれた人に対して
お礼の言葉や回復の状況などを沿えた内容の礼状を送りましょう。
「お忙しい中をお見舞いに来てくださりありがとうございます」
「暖かいお心遣いありがとう度ございました」等、
礼状を作成する相手本人以外の家族であっても
本人の具体的な気持ちを伝えるといいですよ。
できれば現在の状況に合わせて復帰できる時期を知らせるとなお良いですね。
「快気祝い」など贈り物を送るとき。
「のし」にも一定の決まりがあるようです。
病気が全快した際には「快気祝い」の「のし」。
お見舞いをしていただいたとしても入院などで長引くことが予想される場合。
「のし」には「御見舞い御礼」という表書きを行います。
これ等は通常入院中にお見舞いをいただいた人や心遣いをしてもらった相手に対して送るものとされ、
病気が治った際には退院のときにお見舞いにいただいた額面の1/3ぐらいの額に値する贈り物でお返しします。
贈り物としては。
砂糖や石鹸等「きれいになおった」として後に残らないようなものを選ぶのがいいとされています。
退院時の礼状はいつ、どのように書くか?
病気が治癒し退院しました。
お見舞いなどへのお礼として礼状を送る際には
・退院の後10日ほどを目安として
なるたけ早い時期に本人が病気の間に
お見舞いをいただいた方の自宅に届くように送ります。
もしくは快気祝いとしておもてなしの会を開いてもいいですね。
お返しをする際は
・いただいた金額の半分から3分の1ぐらいの額を包む
といいとされます。
もともと快気祝いには「病が治ったしるしとしてお祝いに赤飯を送る」
という風習がありました。
現在では快気祝いとしては後に残らないという意味も含めて
お菓子や石鹸、洗剤などの
「つかってなくなるものや食べてしまうもの、消えてなくなるもの」
なんかが選ばれることが多いと聞きます。
快気祝いの表書きなどは’のし’に
「快気祝い」や「快気内祝い」と書き、
下の段には病気から回復した人の氏名を書きます。
退院はしたものの、今後のこともあり
自宅療養をする場合や入院が長引くようなときには
「御見舞い御礼」と書きます。
入院中などにお見舞いをいただいたときや
お世話になっ方々に贈るお礼です。
お見舞いの礼状などもお見舞いをいただいた方に贈りますが、
快気祝いの品を一緒にして送ってもいいですね。
「ごお多忙の中をお見舞いに来てくださってありがとうございました」
等、相手の心遣いに対してのお礼を述べるとともに、
「お世話の甲斐もありまして後一週間程度で退院できることになりました」
と回復の時期や復帰できる見込みができた場合は
その時期についても礼状で知らせることができるならば
行いましょう。